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小児用肺炎球菌ワクチン
2010.6
4ヶ月の娘がいます。細菌性髄膜炎予防のヒブワクチンは予約しました。新しく接種できることになった小児用肺炎球菌ワクチンも接種したほうがいいのでしょうか。
どうしたら良いでしょう?
はい。小児用肺炎球菌ワクチンも接種したほうがいいです。小児用肺炎球菌ワクチンは、他のワクチンと同様にすべてのお子さんに接種してほしい大切なワクチンです。
肺炎球菌は、小児の感染症の原因として最も多い細菌で、ヒブと並んで、子ども達の重症細菌感染症の主な原因となっています。医療設備の整った先進国でも、子どもたちが肺炎球菌による菌血症や細菌性髄膜炎、重症肺炎などで死亡しています。
日本の子どもの細菌性髄膜炎の発症は1年間に約1000人で、その原因菌は、ヒブが約6割、肺炎球菌が約2割を占めています。肺炎球菌による髄膜炎は重症になることが多く、死亡率は5%以上で、4人に1人の割合で難聴や麻痺などの後遺症を残します。ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの両方を接種しておけば、細菌性髄膜炎はかなり予防できます。
肺炎球菌の抗体は小さい子どもでは十分につくることができないため、多くの子どもの鼻やのどの奥に肺炎球菌はすみついています。普段はおとなしくしていますが、子どもの体力や抵抗力が落ちた時などに、いつもは菌がいないところに入り込んで、細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、中耳炎などを引き起こすのです。どの子どもも重症な感染症を起こす心配があります。そして、低年齢であればあるほど免疫力、抵抗力が低いため重症になる可能性が高くなります。そのため早い月齢からの接種が勧められています。
生後2ヶ月から接種が可能です。三種混合、BCG、ポリオ、ヒブワクチンなどの接種もあり接種スケジュールを立てるのはなかなか大変ですが、同時に2種類、3種類のワクチンを接種することも可能です。お気軽にクリニックスタッフまでご相談下さいね。
★接種スケジュール★
接種回数は、三種混合ワクチンやヒブワクチンと同じ4回です。まず、生後2ヶ月以降から3回、4週以上間隔をあけて接種します。4回目にあたる追加接種は、生後12〜15ヶ月の間に接種します。
接種対象年齢は、生後2ヶ月以上から9歳以下までです。


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