院長コラム
2011年06月01日院長コラム
赤ちゃんの瞳
赤ちゃんの瞳をのぞきこんだこと、ありますか?
赤ちゃんと目の高さを合わせて、おめめをのぞきこむと、赤ちゃんも私の目をじっと見てくれます。
赤ちゃんの瞳は、黒く、深く澄んでいて、じっとみていると、ひきこまれるような感じがします。
不安も主張も、まだ、何もない、純粋な輝き。その瞳の中に、私の姿が映っています。
まばたきもせずに、じっと見つめる赤ちゃん。なんだか、私の心の奥底まで見えてしまっているような気がしてきます。ちょっと、ドキドキするような、数秒間。
そして、ふっと赤ちゃんが顔をほころばせて、にこっとしてくれると、小さなコミュニケーションの成立です。まさに、天使の笑顔です。
もちろん、いつも笑ってくれるとは限りません。赤ちゃんのお口がちょっとへの字に曲がると、そのあとは、びーっと、泣き出します。泣いちゃったら、その泣き顔が、またかわいいのです!
こうして、人の目をじっとみるのは、赤ちゃんにしかできないこと、とどこかで読んだことがあります。
赤ちゃんをもっているお母さん達、ぜひ、ご自分の赤ちゃんと、瞳コミュニケーションをとってみて下さいね。
今しかできないことかもしれませんから・・・。
私も、こんな赤ちゃん達の澄んだ瞳からパワーをもらって、小児科医を続けてくることができました。たくさんの赤ちゃん達が、赤ちゃんから、幼児になり、少年になっていくのを見守ってきました。
小児科医になって、本当に良かったと思う毎日です。
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