院長コラム
地域に根ざした小児科クリニック
生後2ヶ月からのワクチン接種が増加し、生まれて間もない赤ちゃんと接する機会が増えてきました。
まだ、ようやくお母さんやお父さんの顔を認識するようになったばかりの赤ちゃん。ゆったりした時間のなかで生きています。ふわふわのほっぺ。やわらかいあんよ。目があってにっこりしてくれたりすると、本当に幸せな気持ちになりますね。この時期の赤ちゃんがご機嫌なときに出す、ウクー、アー、ウーなどの声は(クーイングといいます)、独特のやわらかい、かわいい声で、聞いていてとても心地よいです。
こんなにたくさんの赤ちゃんたちに、人生の一番最初の時期にであうことができるなんて!小児科医になってほんとによかった!と思える瞬間です。
生後2ヶ月の赤ちゃんのお母さんは、お母さん歴2ヶ月目。だっこの仕方もおぼつかず、こわれものを扱うように、そーっと横抱きにしています。お膝にすわらせてね、と言ってもどうしたらよいかわからないような様子の新米ママ。家でも、きっと心配なことがたくさんあるだろうな、と思います。ちょっと鼻が詰まっている、おっぱいのあとにうなる、ちょこっとずつ吐く・・・そんな小さい不安を、なんでも相談できて、安心して子育てできようにサポートできるクリニックでありたいと思っています。
お母さんはいくつになってもある意味初心者お母さんですよね。こどもが小学校にあがると、はじめて小学生の子のお母さんになり、子どもが思春期になれば、はじめて思春期の子どもの親になります。2人目の子どもでも、子どもはそれぞれに違うから、やっぱり初心者、かな。子どもの成長につれ、子育ての悩みも変わってきます。 子どもが大きくなるにつれ、親も一緒に成長していくのですよね。子どもが育っていく様子から自分の子ども時代を思い起こし、親のありがたさをあらためて感じる、なんていうこともあるのではないでしょうか。
私たちは、地域に根ざした小児科医院として、そんな家族の成長に寄り添っていきたいと思っています。困ったこと、心配なこと、なんでも相談してくださいね。病気を診断して治療するだけでなく、子育て、家族育てサポートも、小児科診療所の重要な役割と思っています。
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