症状一覧

2010年05月01日症状一覧

鼻づまり

赤ちゃんの鼻がつまってよく寝られないようです・・・。
どうしたら楽に眠れるでしょうか。

赤ちゃんは口呼吸が苦手です。鼻がつまってしまうと、ミルクが飲めなくなるし、夜も苦しがって眠りません。しかし、小さい子の鼻腔は非常に狭く、少しの鼻水でもすぐにふさがってしまいます。鼻水は取り除いてあげるしかありません。

薬局に行くと、鼻吸い器が購入できます。鼻の穴に鼻吸い器を密着させ、鼻水を吸って、とってあげてください。
鼻の粘膜がはれてしまっていたり、鼻水がドロドロで吸い上げられないときには、加湿してあげると効果があります。部屋は、加湿器を使ったり洗濯物を干したりして、空気が乾燥しないように気を配って下さい。
当院ではそんなときに鼻に点鼻して鼻の粘膜の腫れをとり、鼻水をやわらかくする薬をお配りしています。鼻水を後鼻腔(鼻のいちばん奥と咽喉とのつなぎ目あたり)にためたままにしておくと、中耳炎や副鼻腔炎の原因にもなります。ミルクも飲めなくなってしまいますから、鼻はこまめに吸ってあげましょう。

寝かせる姿勢でもずいぶん違います。ただ仰向けに寝かせると、赤ちゃんは頭が大きいので首が少し前屈した状態になります。この状態では、気道がせばまり、呼吸はしにくくなります。仰向けにした状態で、肩の下にタオルを4つ折りくらいにして入れてあげると、少し首がのけ反って、鼻からのどの奥にかけての空気の通り道が広がるので、楽に呼吸できるようになります。
また、咳がひどいときには背中を少し高く、座っているような状態にしてあげると(このとき、首が前に曲がらないように注意してください)咳が楽になります。

冬に流行し、鼻水と咳が大変ひどくなるウイルスがあります。RSウイルスです。乳児が感染すると、喘鳴がひどくなり、入院が必要になることが多い病気です。
咳や鼻水がひどくなり、呼吸するときゼイゼイする音が聞こえるような状態になったら、早めに医院を受診してください。