症状一覧

2024年05月22日症状一覧

口が臭い

どんな病気を考える?

“口が臭い”という場合、周りの大人が臭いと感じるのか、本人が言っているのかでも考えることが変わってきます。

周りの大人が臭いと感じる場合

何らかの理由(鼻炎や風邪など)で、鼻が詰まって口呼吸になってしまい口が乾いているのが原因の8割を占めます。また、口の中に虫歯があったり、歯周病があったりするとそこから匂いがすることもあります。残りの2割に、食道・胃・腸の病気、気管支炎などが含まれます。

本人が臭いと感じるが、周りの大人からは匂いを感じない場合

思春期以降で、自分の匂いが気になってしまい、人前でしゃべれなくなってしまう、人と会えなくなってしまうことがあります。中には外出できなくなってしまう場合もあるようです。まずは本人の話をよく聞いて、悩みに寄り添ってあげることが大切です。

どんな検査をするの?

診察の結果、口呼吸が原因と考えられる場合には、特に検査は行いません。
便秘を疑った場合には、腹部レントゲン腹部超音波検査を行うこともあります。

原因の解決に歯科口腔外科、耳鼻科などの方が有効と考えられる場合には、適宜ご紹介します。

どんな治療が考えられる?

口呼吸が原因の場合、鼻づまりが解消することで症状が改善することが期待できます。
鼻づまりに対して有効な薬として、カルボシステイン(ムコダイン)、ステロイド点鼻薬、点鼻血管収縮薬などがあります。ただ、それぞれ期待される効果が異なり、副作用もあるため、診察や問診の結果から適応について説明します。

お家でできる対策はある?

歯垢が残っていると、口臭の原因になります。日々の歯磨きでしっかり歯垢を取り除くことが大切です。歯が生えてきたら、歯磨きの練習を始めましょう。ただし、歯の生え始めからきれいにすることにこだわり過ぎると歯磨きが嫌いになってしまいます。大人が歯磨きするところを見せてあげて、一緒に楽しみながら歯磨きする習慣をつけるとよいでしょう。

本人が口の匂いで悩んでいる場合や、人前に出られなくなっている場合、無理矢理人前に連れていく・無理矢理外出させるのは禁物です。まずは本人の話をよく聞いてあげることが大切です。親子では話してくれなこともあるかと思うので、遠慮なく当院を頼ってください。