症状一覧

2024年06月23日症状一覧

頭の形が気になる

どんな病気が考えられる?

赤ちゃんの好きな頭の向きがあると、どちらか片方の頭が下になるため、その部分が平らになり、逆の前の部分が突出する形となります。また、近年は乳幼児突然死症候群の予防のためにあおむけで寝かせることが推奨されているため、頭の形が変形する子が増えていると言われています。

運動障害がある場合や、股関節脱臼の治療をしている場合には、向き癖が強くなることが多く、結果的に頭の形の変形も強くなることがあります。重度の変形の場合は、将来の歯のかみ合わせの問題の原因となったり、頭痛の原因となったりすることがあります。生まれてすぐからこまめに頭の向きを変えることや、生後4カ月から8か月の間にヘルメット治療を行うことで変形を矯正できると言われています。上記が向き癖による頭の変形ですが、それとは見分けることが必要な病気として頭蓋骨縫合早期癒合症というものがあります。この病気の場合、赤ちゃんの好きな頭の向きとは関係なく、癒合した骨縫合の部位によって頭の形が変わります。頭の形から疑われる場合には、脳神経外科へご紹介します。

検査をすることはある?

早期癒合が疑われる場合や、変形が重度の場合には、頭の画像検査を行うことがあります。その場合は検査可能な施設へご紹介します。

治療は?

赤ちゃんの好きな頭の向きによる変形の場合、近年はヘルメット治療が行われるようになってきました。治療は生後4か月ごろから7か月ごろまで始める方が効果が良好であるとされています。

当院でもヘルメット治療を開始しました!詳しくはバナーをご参照ください。