症状一覧

2012年08月01日症状一覧

赤ちゃんの便秘

赤ちゃんが便秘気味です。3日に1回しか便が出ません。
どこか異常があるのでしょうか。

便の回数はそのお子さんによって違います。
3日に1回でも、おなかがはる、吐く、食欲がなくなる、便が固くて出るときに肛門が切れて出血してしまう、などの症状がなく、ミルクの飲みがよければ心配はありません。
乳児早期の便秘では、母乳不足が原因となっていることがあります。
母乳は飲んだ量がわからないので、なかなか乳首を放さない、授乳間隔が短い、体重増加が悪いなどの母乳不足のサインに注意して下さい。
幼児期には、小食、野菜を食べない、水分不足、などが便秘の原因になります。

便秘がちの赤ちゃんでは、綿棒刺激、腹部マッサージなどをしてみましょう。
綿棒刺激は、おむつを開けるたびにやっても害はありません。綿棒の綿球の部分が肛門に隠れるくらいまでいれて、肛門を押し広げるようにして刺激してみて下さい。
幼児では、腹部マッサージをしてみて下さい。プルーンジュースやミカンジュースも効果があります。
どうしても便が出ない場合は排便を促す浣腸や座薬を使うこともあります。
自宅での対処で効果がない場合は、医院を受診して下さい。
便秘で強い腹痛を伴うことがあり、救急車での受診も意外と多いです。

便秘の中でも、しつこく続く便秘、おなかがパンパンにはってしまうような便秘は注意が必要です。

  • 消化管の異常によるもの(ヒルシュスプルング病、鎖肛、通過障害など)
  • 胃腸炎に伴うもの(胃腸炎で腸の動きが悪くなってしまったとき)
  • 神経の異常によるもの(ボツリヌス菌による神経まひなど)

このような場合は必ず医院を受診しましょう。