症状一覧

2013年08月01日症状一覧

プールに入ってもいいの?

夏になると、保育園、幼稚園、学校でのプールの時間はとても楽しみですね。
でも、とびひやみずいぼなど、皮膚の病気があるときはどうしたらいいか悩んでしまいますね。

最近、日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会が皮膚の学校感染症について、プールに入ってもいいかどうかの統一見解を発表しました。紹介しますので、みなさん参考にして下さい。

プールに入ってもいいの?

1) 伝染性膿痂疹(とびひ)

すり傷や虫刺され、汗美、湿疹などに化膿菌(黄色ブドウ球菌、溶連菌など)が入りこんで水疱ができます。これをかきこわした手でほかの場所をかくと、そこにまた水疱が「とびひ」します。夏に多い病気です。

かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治まるまで禁止して下さい。


2) 伝染性軟属腫(みずいぼ)

丸くて光った、うつるイボです。つぶすと白いかたまりが出てきます。この中にウイルスがたくさん含まれていて、これがつくとうつります。

プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。
ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。


3) アタマジラミ

アタマジラミは集団生活をしている保育園、幼稚園、低学年児童に、季節を問わず頻繁に発生しています。
シラミは人の血を吸って生きている害虫です。シラミに吸血されたあとは激しいかゆみに悩まされます。

アタマジラミが感染しても、治療を始めればプールに入っても構いません。
ただし、タオル、ヘアブラシ、水泳帽などの貸し借りはやめましょう。


4) 疥癬(かいせん)

ヒゼンダニ(疥癬虫)によって起こる病気です。皮膚につくと角質層に卵を産んで増殖していきます。1カ月の 潜伏期間を経て、全身にかゆい皮疹(ひしん)がでてきます。

肌と肌の接触でうつります。ごくまれに衣類、寝床、タオルなどを介してうつることがありますが、プールの水ではうつることはありませんので、治療を始めればプールに入っても構いません。ただし、角化型疥癬の場合は、通常の疥癬と比べ非常に感染力が強いので、外出自体を控える必要があります。

水いぼがあっても、通常はプールに入っても大丈夫なのです。もし、保育園や幼稚園でダメ、と言われて困ったら、相談してくださいね。
夏は皮膚トラブルが多く見られます。アセモも悩ましいですね。清潔にして、保湿をして、皮膚の状態をよい状況に保ちましょう。