症状一覧

2014年07月01日症状一覧

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、夏に流行するかぜ(ナツカゼ)のひとつです。
コクサッキーA群、コクサッキーB群、エコーウイルス等のエンテロウイルスが原因でおこる病気です。
感染経路は、唾液などによる飛沫感染と、便中に排泄されたウイルスによる感染などがあります。急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強いですが、回復後にも2~4週間の長期にわたり便中にはウイルスが排泄されます。

<症状>
2~4日の潜伏期のあと、突然高熱が出て、ほぼ同時にのどが痛くなります。
のどの奥に小さい水疱ができ、少しすると破れて口内炎の様な白い潰瘍になってきます。熱は2~4日で下がりますが、のどの痛みはもう少し長く続きます。

<治療>
ウイルス感染なので、特効薬はありません。通常は対症療法のみです。
熱が高くてもあわてず、薄着にしたり、お部屋を涼しくしたり、つらい時には解熱剤を使ったりしてお子さんの様子を見て下さい。
また、口の中が痛むため、食欲が無くなり、脱水にもなりやすいです。
口内炎にしみない水分(酸味のないもの;ミルクとか)、のどごしのよいゼリーやプリン、柔らかく煮て冷ましたうどんなどを少しずつ何度にも分けてあげてください。
脱水になってしまった場合は、点滴などを行うこともあります。

<合併症>
まれに無菌性髄膜炎、急性心筋炎などを合併することがあります。
顔色が悪い、ぐったりしていて意識がはっきりしない、呼吸が苦しそう、等の様子が見られた場合には速やかな受診が必要です。

発熱解熱剤の項も、参考にしてくださいね。