症状一覧

2014年09月01日症状一覧

伝染性紅班(リンゴ病)

ほっぺが赤くなり、リンゴ病、といわれました。人にはうつらない、といわれましたが、発疹がでているうちに学校へ行ってもよいのでしょうか。
お友達に何か言われそうだし、本当に登校して大丈夫なのか心配です。

リンゴ病は、発疹がでているときには感染力はほとんどありません。


リンゴ病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスの感染によっておこります。
ウイルスが体に感染して7~10日ほどで、微熱、咳、鼻水などのかぜ症状が出ることがあります。かぜ症状のある時期には、感染力があります。
その1週間後くらいに、ほっぺに発疹が出てきます。体にもレース状の紅斑が出てくることがあります。これらの発疹は1週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、日光にあたったりすると一度消えた発疹が再び出現することがあります。
成人では関節痛・頭痛などを訴え、関節炎症状により1~2日歩行困難になることがありますが、ほとんどは合併症をおこすことなく自然に回復します。


発疹が出てきたときには、ウイルスは増える時期ではなくなっているので、人にはあまりうつりません。学校や幼稚園には行っても大丈夫です。
もし、お友達や先生に何かいわれるのが心配なら、主治医の先生にもう人には感染しない、という証明書を書いてもらうとよいかもしれません。

リンゴ病は、感染力があるときにはっきりした症状がないので、感染を防ぐことは難しいですが、普通の健康状態のお子さんが感染しても重症になることは少ないです。
しかし、妊婦さんに感染すると赤ちゃんの具合が悪くなることがありますし、また、血液の病気の方が感染すると重度の貧血を起こすことがあります。
かぜ症状のあるときには、症状が軽くても、妊婦さんや基礎疾患のある人との接触は避けるようにしましょう。