症状一覧

2015年07月01日症状一覧

子どもの体温あれこれ

病気や予防接種で、病院やクリニックを受診すると、必ず熱を測ります。
具合が悪かったり、じっとしているのが嫌だったり、機嫌の悪いお子さんの熱を測るのはなかなか大変です。体温計がずれてしまい、うまく測れないことも多いですね。
また暑い日の予防接種では、元気なのに熱が高くなってしまう子も多く、汗を拭いたり、涼しくしたりして、何度も熱を測っている子もいます。
今回は、記事の中で“正しい熱の測り方”を紹介します。
意外と、知らないママ、パパも多いかな…という印象があります。正しく測って短時間ですむと、お子さんもママたちも疲れなくてすみますね。
おうちでも元気な時に時々熱を測って、お子さんの平熱を知っておくと、健康状態を知るひとつの目安になります。体温計と体温測定になれる意味でも、練習しておくといいですね。

★人間の体は、体温をコントロールして、常に一定に保つようになっています。

人間の体は、気温が低くても高くても、体温をコントロールして常に一定に保つようになっています。寒かったらふるえたり、暑かったら汗をかいたりと、体の中でエネルギーを生産したり、熱を放散したりしてバランスを保ち、常に体温を“一定”に保つようにしています。
大人の体温はわきで平均36.78℃だといわれます。体温を保つと体の機能が正常に働き、病気にかかりにくくなります。体温が低い状態が続くと基礎代謝が低下し、内臓などの機能も衰えるため、体調も悪くなります。
子どもでは、かぜなどの感染症にかかった時、免疫力を高めるために高い体温が必要となり、熱を出すことが多いです。免疫力を高めて体内に入ったウイルスや細菌を退治します。

★子どもの体温は健康状態を知る身近なサインの一つです。
 まずは子どもの平熱がどのくらいかを知っておきましょう。

子どもは大人より体温が高い場合が多いです。特に小さいお子さんでは、体温の調節が未熟なために一日の中でも、最大1℃位の変動がみられることもあります。
一般的には、朝が低く、昼ごろから夕方にかけてが最も高くなります。気温の高い夏場の午後等は、37.5℃近くになることもまれではありません。もちろん個人差もありますから、まずはお子さんの健康時の体温を知ることが大切です。
元気なときに1日4回(朝,昼,夕方,寝る前)体温を測り、時間帯ごとの平熱として覚えておきましょう。
食事、運動、入浴の後や激しく泣いた後などは0.5℃位の体温の上昇がみられることがありますので、食事前の安静な状態で体温を測って下さい。

★体温の測り方

体温は、わき、口腔内、肛門(おしり)、耳(鼓膜)などで測ります。
日本では習慣として「わき」で測ることが多いです。

<わきでの測定方法>

  1. わきで測る前には、必ず汗をしっかり拭きとりましょう。
  2. わきのくぼみの真ん中に体温計の先をあてます。体温計の先を下から上にむけて、押し上げるようにはさみます。
  3. わきが密閉されるようにしっかり閉じ、ひじをわき腹に密着させ、体温計をはさんだ方のひじをもう一方の手で軽く押さえます。
  4. 実測式の体温計は10分以上、予測式なら電子音がなるまでじっとしていましょう。

最近は耳で測る体温計を使っている方も多いのではないでしょうか。
簡単に短い時間で測れて便利ですが、子どもの場合は、耳の道が狭かったり、耳垢があったりして、うまく測れないことも多いようです。
おうちの耳の体温計で測ったときは熱がなかったのに、クリニックのわきの体温計で測ったら熱があってびっくり!なんてこともあります。体は熱いのに耳で測ると熱がないというときは、わきでも測ってみるといいですね。

また最近は子どもでも、体温が35℃台と低いお子さんがいます。
外遊びをして体を動かし汗をたくさんかくと、体温調節がうまくできるようになってきて低体温も改善してきます。
お天気のいい日は、朝からお外で元気に遊びましょう!!