症状一覧

2024年05月25日症状一覧

失神

どんな病気が考えられる?

緊急の症状です。すぐに医療機関を受診しましょう。

失神とは、意識を失って、数分以内に回復する発作のことです。お子さんの場合、原因の多くは起立性調節障害という自律神経の障害によります。この場合は体を横向きにして、足を頭よりも高い位置にも持っていき、30分程度寝かせておくと徐々に回復することが多いです。
一方、不整脈などの心臓の異常によっても失神発作が起こることがあります。そのため、失神した場合はすぐに医療機関を受診した方が良いと考えます。

どんな検査がある?

心臓の異常による発作であることを否定するために心電図、心臓超音波、胸のレントゲン検査などを行うことがあります。状況から明らかに起立性調節障害であると考えられる場合は行わないこともあります。
また、本人の状態が、クリニックで検査できる状態ではないと考えられる場合には、大きな病院へ搬送とすることもあります。

治療はどうするの?

まずは本人の状態を確認します。まだ失神発作が起こり得る状態であれば、当院でも寝かせて足を上に上げる姿勢をとらせます。特に効果がある薬はありませんが、普段から起立性調節障害の症状がある場合には、それに対する薬を飲むことで効果が出る場合があります。(詳細は”起立性調節障害”をご参照ください。)

お家でできる予防は何かある?

起立性調節障害のお子さんが、脱水になると失神しやすくなります。塩分と糖分の入った水分をこまめに摂るようにしましょう。
また、横になった状態から突然立ち上がると、足に血流が集まってしまい、脳の血流が少なくなって失神しやすくなります。立ち上がるときはまず側臥位になって、足や手を動かしてから少しずつ起き上がるようにしましょう。
長時間立ったままでいるのも、脳の血流を少なくしてしまう可能性があります。周囲の理解が得られていない場合は、医師から説明することもできますのでご相談ください。

病気一覧

  • 起立性調節障害