症状一覧

2024年06月07日症状一覧

腕をうごかさない

どんな病気が考えられる?

どのような動作の後に腕を動かさなくなったのかが非常に重要です。
腕を引っ張ったり、腕をもってぶら下がったりしていた後に急に腕を動かさなくなった場合、肘内障という状態である可能性が最も考えられます。この場合は動かさなければ痛みは強くはなく、お子さんは片方の手をダランと下げ、手のひらを内側に向けていることが多いです。
腕をぶつけた、転んだ時に手をついて転んだ後から腕を痛がり動かさなくなった場合には注意が必要で、骨折の可能性があります。この場合、お子さんは腕を動かしていなくても痛みを訴えていることが多いです。骨折した状態をそのままにしておくと、血管や神経を損傷したり、曲がって修復されてしまったりすることがあるため早めの治療が必要です。

肘内障が疑われる場合には検査は基本的に必要ありません。
骨折が疑われる場合はレントゲン検査が必要ですが、当院では腕のレントゲン検査には対応できませんので、その場合は整形外科をご紹介します。

肘内障は、整復手技を行うことで改善が期待できます。ただし、何度か整復手技を行っても改善しない場合には整形外科受診が必要になることもあります。また、骨折を否定する必要があるため、疑わしい場合には整復手技を行わずに整形外科をご紹介することがあります。

どのような動作をした後に腕を動かさなくなったのかが非常に重要です。
可能であればその時一緒にいた人が医療機関を受診していただけるとスムーズです。