症状一覧

2024年06月08日症状一覧

頭をぶつけた

頭をどんな風にぶつけたか、ぶつけた後どのような反応だったか、現在の様子はどうかなどが非常に重要です。

下記のような場合、緊急での受診が必要です。
①非常に強くぶつけた(1m以上の高さから落ちた、自転車の補助座席に乗ったまま転んで頭をぶつけた)場合
②現在の様子がいつもと異なる(受け答えに反応しないなど)場合
③嘔吐が頻回に続いている場合

机や床に転んでぶつけた場合で、現在の様子が普段と変わりなく、嘔吐もない場合はご自宅での経過観察も可能です(もちろんご心配でしたら受診していただくことも可能です)。

緊急の症状の場合、頭の画像を撮影する必要や、経過をしっかり観察する必要があるため、大きな病院へ紹介します。それ以外の場合は検査は必要ありません。

頭をぶつけると、脳の表面に多少細かい傷がつくと言われています(詳細は”脳振盪”を参照)。そのため、24-48時間程度経過してから気分が悪くなったり、集中できなくなったりする可能性があります。脳を休ませることで、傷はゆっくりと回復します。様子を見ながら少しずつ日常生活に復帰しましょう。吐気や頭痛、集中できないなどの症状がある場合は無理せずに休みましょう。

頭をぶつけた後、数日は脳振盪の症状が出ることがあるので注意深く経過観察をお願いします。頭を休ませるために、ゲームやTVなどのモニターを見る活動、激しい運動などは数日控えましょう。数日後から徐々に運動や活動を再開してみて、嘔気・頭痛などがでなければ運動強度や活動強度を上げていっても良いと思います。再度頭をぶつける可能性がある運動は最低でも1週間程度は休みましょう。