症状一覧

2024年06月11日症状一覧

結膜炎、充血

どんな病気が考えられる?

白目が充血している場合、いくつか考えなくてはならない病気があります。
詳しい検査が必要な病気として、川崎病が挙げられます。川崎病の場合は目やには目立たないことが多く、感染性やアレルギー性の結膜炎では目やにが目立つと言われています。川崎病の詳細については”川崎病”を御覧ください。
感染症で結膜炎を起こす病気としてはアデノウイルス感染症や麻疹などがあります。
アデノウイルス感染症では、目が開かない程大量の眼脂を伴うことがあり、白目だけでなく瞼の裏もかなり赤くなります(”咽頭結膜熱”、”流行性角結膜炎”参照)。

麻疹は現在の日本ではかなり数が減ったものの、その感染力の強さや重症な合併症を発症することがあることから決して軽視できる病気ではありません。二峰性の発熱、2回目の発熱とともに出現する全身性の発疹などが典型的な症状です(“麻疹”参照)。
アレルギー性結膜炎による結膜炎も重症度によっては、かなり強い症状になります。抗ヒスタミン薬の点眼薬が有効です。症状が強い場合にはステロイドの点眼が必要なこともあり、その場合には眼科へご紹介します(眼圧測定が必要なため)。

考えられる検査

アデノウイルスが疑われる場合、迅速抗原検査で感染を証明することができます。ただし、精度が高いとは言えず、むやみに検査をすることはお勧めしておりません。
アレルギー性の結膜炎が疑われる場合には、一般的には検査は必要ありません。
川崎病が疑われる場合には、血液検査、超音波検査、心電図検査などが必要なため、検査ができる病院へご紹介します。

治療はどのようなものがありますか?

アレルギー性が疑われる場合は、抗ヒスタミン薬の点眼薬を処方します。
感染性が疑われる場合、抗菌薬の点眼薬を処方します。
症状によっては両方併用で使うことがあります。